オンラインのフランチャイズビジネス専門誌

提携400店舗超「仕出し割烹しげよし」FC本部、㈱寿美家和久が資金調達

「仕出し割烹しげよし」が年始に販売した、2022料亭のおせち「特選五段重 ことぶき」

「仕出し割烹しげよし」のフランチャイズ事業を行う株式会社寿美家和久は、第三者割当増資により資金調達を実施した。第三者割当増資を引き受けたのは、クラウドソリューション事業等を展開するサンブリッジグループ(東京都渋谷区)と、水産養殖用飼料の製造・販売等を行う株式会社ダイニチ(愛媛県宇和島市)の2社と見られる。

株式会社寿美家和久は2008年設立、2009年に「仕出し割烹しげよし 津店」を開店、2013年からフランチャイズ事業を開始した。2017年には提携200店舗目と契約、2019年には提携店の契約が400店舗に到達した。直近2021年6月からはマルチブランドでの事業展開を開始している。

株式会社寿美家和久は、今後5年間で目指す事業目標として、グループ売り上げ500億円(中食市場約5,8億円のシェア1%)、提携加盟600店舗(料亭・割烹業約6,000店舗のシェア10%)を掲げている。人々の新たなニーズを満たし、食のデリバリー市場の健全な成長に貢献すべく、今回の資金調達を通じて以下のテーマへの取り組みを加速させていく。

1つのキッチン、複数のブランド
既存のブランド「しげよし」に加え、地域の特産品と料亭技術でバーチャルブランドを作り、全国に広めるデリバリープラットフォーム「ストデリ」を構築。料亭職人が彩る厳選したブランド群としてクラウドキッチンで展開することで、多数の顧客体験を提供する。

コンテンツの拡充、多様なチャネルによる販促
「セールスフォーキャスト」 という自社で開発した、「ハレ」 の日や 「ケ」 の日の需給をAIに予測させる機能を活用し、日本の各エリアの需給数をデータ化し、予測モデルを作成。ポータルサイトのコンテンツを拡充し、ユーザビリティーを向上させていくとともに、メルマガ、SNSなど多様なチャネルにて販促を行い、顧客訴求の強化に努めていく。

全国グルメグランプリの実施、エンターテイメント型デリバリーの開発
オンライン上で全国の料理人の腕を競う「グルメグランプリ」を開催し、グランプリに決まった料理を商品化。「エンターテイメント型デリバリー」に挑む。

「健康」という未来を引き寄せるデリバリーの開発
大勢のお客様に関わってきた食のプロとして、お客様の健康を支え、心身共に豊かになる食を提供する。完全栄養食の折詰は、免疫を高め、老化を予防し、ダイエットに効果的な、パーソナライズされたお届け食を目指す。冷凍通販のみならず、しげよしなどの販売網から直接届けることも可能な利便性の高い新ブランドとして展開し、食を通じて病気の予防に貢献していく。

明治10年創業の料亭「仕出し割烹しげよし」を運営する株式会社寿美家和久は、2008年6月に設立。旬の食材を用いたこだわりの日本料理を提供してきたが、時代の流れを受け、それまで継承してきた日本の文化や伝統的な料亭料理をより多くの人に手軽に味わってもらえるよう、デリバリー事業を展開している。時代を見据えた新ブランドや新サ−ビスの開発、「食とスポーツのコラボによる新たな価値の創造」をテーマとした新規事業などにも積極的に取り組んでいる。

仕出し割烹しげよし
https://www.shige44.jp/